”生活か景観か” で埋め立ての結論が出ない福山市靹の浦に建つ常夜灯だ。
今は海岸沿いだが埋め立てると広場の真中になり ただの石塔になる。
暗闇の海を漕ぎ進み‥
「そろそろ靹の津じゃがナァ‥まだかいなぁ‥」と思っていると北方に灯が見える!
GPSのプロッターを見ながらの私達でもナイトの回航は不安があり、港の灯を見ると安心して肩の力が抜ける。
物流の主役だった当時の船の運航の頼りは,羅針盤と粗(あら)い地図、そして船頭自身の経験と感 しかなく,自分の位置がはっきりしない暗闇の中で常夜灯を発見した時の安堵は現在の私達の比ではなかったはずだ。
日本の海運の歴史は港の環境も含めて‥
これは 立派な文化遺産だろう。