アオサギの被害は先日にお伝えした。
今回はカラスの被害だ。
鳥類の中でも頭が良いと言われるカラスは 好奇心も旺盛で 珍しい物を見ても,二回目からは怖がりもせずに近付き研究 調査を始める。
プッシュピットやパルピットやスプレッダーに止まる間はまだよかったのだが,最近はマストトップでクルクル動く風見(ウインデックスやウインドホーク等)に興味を持ち始めた。
調査研究のために風見の指示板(後ろに伸びる細い棒)に止まったカラスは 力強いクチバシで風見を突(つつ)き 押して引く。
突き 押して引くためには足場を固める必要がある。
近くのJ−24の風見の指示板の角度は, およそ二十度に開いている(閉じている?)。
先月までは六十度になっていたが カラスが自身の足場を安定させるために改良したのだ。
中には風見の矢羽(やばね)を持って行かれたヨットもいるし,指示板についている蛍光のブラスチックを持って行かれたヨットも多い。
どうも金属質の物に興味があるらしく、私のヨットのマストトップにある 風向風速計のセンサーにも興味を持ち始めたようだ、マストトップから斜め前方に出ているステイにも止まり始めた。
固く取り付けてあるステイは,毎日 欠かさず続けられるカラスの攻撃によって 少しづつその向きを下方に変えている。
航海灯の上にあったトランスジューサーが 今は航海灯とほぼ真横に並んでいる。
真横になったステイには ますます止まり易くなり,毎日やって来ては風向風速計のトランスジューサーを突き(つつき)押して引いている。
J−24のオーナーと話し会い,近いうちにお互いに協力して修理と対策をしよう と決めた。
ヨットで遊ぶのは構わないが,物を壊すのと おかしなお土産を持って来るのはやめて欲しい。